NFV(Network Function Virtualization)

NFV(Network Function Virtualization)とは、ネットワーク機能を仮想化し汎用的なハードウェア、あるいはクラウド上で実現すること。

NFVの概念において仮想化されるネットワークの機能は、CDN、WAN高速化(アプリケーション高速化)、ファイアウォール、IDS/IPSなど。ネットワーク従来のルーティング・スイッチングの話ではなく、ある特定の機能を提供するNW系ノードの仮想化を指す。よって、vFWやvLBという言葉がこれに当たる。

 

 

よく似た言葉にSDN(Software Defined Network)があるが、これはルーティングやスイッチングをソフトウェアで中央制御する概念である。よって、Data-plane(D-plane)とControl-plane(C-plane) のように、顧客データのセグメントと制御系データのセグメントを分けたアーキテクチャを取るようなネットワークのエッジの構成のことを言う。

 

・NWノード仮想化 = NFV

・NWエッジ(の管理)の仮想化 = SDN

 

文章での説明は、こちらのリンクがわかりやすい。

ネットワークの仮想化技術~SDN、NFVが変えるネットワークの世界~ - JPNIC

 

絵での説明は、下記がわかりやすい。SDNで構成してある仮想ネットワークのコンポーネントとして、NFVが登場しているように、両者は別々の概念である。

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Adobeのビジネスモデル転換

Adobeといえば、一般のビジネスマンから見ればpdf を扱う企業であり、クリエイターから見れば photoshopillustrator の企業だというのが一般的な理解だと思う。加えて、photoshopillustrator は高額なインストール型パッケージソフトだという認識だった。それが、ここ10年で、大規模な2つの方針転換を果たしており、売上も株価も右肩上がりとなっている。

 

■現在のAdobe社の主戦力商品

 

■パッケージモデルからクラウドサブスクリプションモデルへ

2012年から、Creative Suite(フォトショやイラレ)のオンライン化、つまりCreative Cloudのサービスを開始し、2014年5月にはクラウドへの100%の移行を完了したという。このクラウド化には、ユーザ側・Adobe側双方にメリットが有るという。

ユーザ側としては、一度に高額の支払い(フォトショやイラレのパッケージは2000USDを超えるそう)をすることなく、必要な機能を選んで月々安価な値段(アプリひとつなら21USD/month, すべてのアプリでも 53USD/month)で利用可能になる。そのソフトは常に最新版が提供され、バグのアップデートも常に提供され続ける。

一方Adobe側としては、継続的安定的な収入が期待できる経済面や、機能追加やバグ修正を小さく頻繁に提供できるオペレーション上の効率性などが期待できる。

2012年の販売開始から右肩上がりに収益を伸ばし、昨年時点でも対前年比で33%の売上増加を達成している。同様にサブスクリプションモデルに移行したMicrosoft の Office 365などからも、昨今のソフトウェア販売モデルの潮流になっていることがわかる。

 

クラウドマーケティング分野への進出

Adobeは2009年にOmniture社を買収した。はOmniture社はオンラインマーケティング分析を専門とする会社で、オンライン広告のインテグレーションや解析を行うツールを提供する会社。この買収により、今までAdobeが主戦場としていたデジタル・クリエイティブ製品(フォトショ・イラレ)で作成した広告を一般公開したあとの効果測定まで、一貫してAdobe製品で提供できるようになった。現在このOmniture社の製品は、Adobe Analytics として、Adobe

 

 

■所感

自身が一番驚いたのは、クラウドマーケティング分野への進出だった。特に、自身の提供する価値を軸として、顧客のデジタルマーケ体験をAdobe製品のみでPDCAが回る形になるよう、適した企業を買収していること、そして、買収した企業の強みを活かしつつ、ブランドデザインとしてきちんとAdobeに統合するブランディングが、非常にうまいと思った。自社も様々な海外企業を買収しているが、外部からみたブランディング面の統合も、内部的なオペレーションの統合も、うまく行っていない部分が少なからずある。成功の秘訣が非常に気になる。

目次:ネタ帳

これから書きたい記事について。

書く前は、気になった情報源へのリンクを、書いた後は、記事へのリンクを貼っていきます。

 

 

■技術について

 

■企業について

SD-WAN (Software Defined - Wide Area Network)

 

■WANとは?

そもそもWANとは、Wide Area Networkのことで、対義語はLAN(Local Area Network)。社内や室内など、閉域のネットワークがLANで、それに対し、インターネットを始め誰でもアクセスできる外部ネットワークがWAN。モデムがLANとWANをつないでいる。

 

■SD-Xとは?

SD はSoftware Definedの略。つまり、ソフトウェアで制御すること。Xの部分には、"Network" が入ったり、"Datacenter" が入ったりして、様々な概念に対して適用できる言葉。

今までハードウェアそのものを操作して管理していたサーバやストレージ、ネットワークだったが、クラウド全盛時代となり、大規模な設備展開が行われる中で、自動化による人為ミス回避及び作業効率化や、ユーザニーズの多様化に伴う迅速な設備の拡大収縮の要求を満たすことが求められたため、発達した技術。

インフラの世界で言えば、下記の分類が非常にわかりやすい。Orchestorationは、OpenstackやCloudstackなどがその代表で、Compute/Storage/Networkなどの各リソース(デバイス)を管理する機構。各レイヤ間はAPIを経由して命令が制御されている。欠点として、集中管理を行うため、制御部分に問題が発生した際の被害が甚大となりがちである。

 

http://www.ctc-g.co.jp/report/column/it_sdi/img/it_f01_w800.jpg

よくわかるIT新発見 第1回 「Software Defined xx」の潮流を読み解く!|伊藤忠テクノソリューションズ

 

■SD-WANとは?

WANをSoftwareで管理することにより、扱う情報の種類によって経由させるWANを変えたり、需要の変化に応じてWANの帯域を増減したりさせることができる、新たなサービスのこと。例えば重要な業務アプリケーションへのアクセスはプライベートWANを通し、各拠点から社内ファイルサーバーやクラウドサービス等へのアクセスはインターネットを通す、といったネットワークの切り替えが柔軟にできる。この仕組みを導入することにより、ユーザーが属する組織では、自社におけるプライベートWANサービスの利用状況と、契約帯域幅を確認しながら、適切なコストで運用できることになる。トラフィック分散の自動化、最適化を実現すると同時に、 回線費用のコスト抑制も可能とする。システム面でもコスト面でも企業に恩恵をもたらす。

 

https://www.ntt.com/content/dam/nttcom/hq/jp/about-us/we-are-innovative/sdx/img/word1_img03.png

 

■所感

より早い段階から柔軟なスケーリングが提供されてきたコンピュート(CPU/Memory) やストレージの世界に比べ、ネットワークについても一括管理とスケーリングの自由度が一気に上がった感がある。一方で、ITと関係の薄い事業会社のネットワーク担当者で、ここまでネットワークの利用上の不便や管理コストに懸念を持っている企業は今日本に存在しているのか、非常に気になるところである。

コンピュートやストレージは、エンドユーザからのアクセスを多く受けるシステムを持つ企業であれば広くニーズがあるが、ネットワークのニーズは主に自社社員同士のやり取りに利用されると思われるため、他拠点展開しているグローバル企業くらいしかニーズがないのではないか(日本でニーズが有る企業があるか?)と、素朴な疑問がわいた。

ブログ開設

勉強と備忘録のために開設。主なテーマは、最新のITのトレンドについて。

新たに話題となっている技術のことや、先進的な取り組みをしている企業のことについて、調べたことを載せてゆく。

目標ペースは、一週間に1本。年50本書き続けたら、いい財産になる。

 

情報源は、以下のとおり。

・自社の取り組み

・競合他社の営み

・ITブログや技術ブログで気になったもの

・コンサルの出す業界展望

・本からの学び

 

目標とするブログは、以下の通り。

『ビジネス2.0』の視点:オルタナティブ・ブログ